■古陶礼賛「伊藤明美」展
2025年3月22日(土)~3月30日(日)
*3月27日(木)はお休み
営業時間 11時~18時
*2025年から閉店時間が18時に変わりました。
作家在廊日 3月22日(土)、23日(日)
伊藤さんの目線の先にはいつも古陶があります。
今回のコメントにも書き記しているように、
例えば、古唐津の食器などには絵柄や色合いが
数ものでも不揃いなことが多いとのことです。
素材や造形、焼成といった技術的なことが
起因していることは承知していますが、
その上で雰囲気や佇まい、使い勝手といった
作品まわりのあれこれを美点にとらえるのが上手。
古陶好きならではの目線なのだと思います。
ハードとソフト、作り手と使い手というような、
双方の視点を持つのが伊藤さんの特徴と言えます。
だからこそ生まれる作品に妙味があるのでしょう。
本年もマニア志向のやきものをお楽しみください。
店主
いとう あけみ
Ito Akemi
1964年 福岡県田川市生まれ
1992年 門司にて陶芸型物の基礎を学ぶ
1994年 茶道裏千家・宮崎正喜に入門
1997年 福岡県田川市にて作陶をはじめる
2000年 韓国古窯を訪ねる
2005年 鞍手竜徳高校にて陶芸講師となる
2006年 各地で個展、グループ展を開催
古陶の向付のように、
数が必要なうつわも、形や色などを揃えすぎず、
自然なバランスを保つことを理想としています。
それと、同時に茶碗や一点モノへの興味も深まってきます。
昨年「光悦展」を観に行く機会があり、茶碗一つひとつの個性的な面白味に共感しました。
ふと、いままでになかった、班唐津の手づくね茶碗が浮かび、制作してみました。
粉引の手づくねも同様です。
まだ失敗も多くありますが、よいモノをお届けできればと思います。
伊藤明美
■展示風景