手掘り穴窯「木村達哉」展

■手掘り穴窯「木村達哉」展
2023年11月18日(土)~11月26日(日)
*11月23日(木)はお休み
営業時間 11時~19時
作家在廊日(予定) 11月18日(土)、19日(日)

きむら たつや Tatsuya KIMURA
1998年 愛知県稲沢市生まれ
2018年 愛知県立芸術大学陶磁専攻入学
2019年 グループ展参加
2020年 Hase(名古屋)にて初個展
2022年 愛知県立芸術大学陶磁専攻卒業
作家として活動を開始

 

■山茶碗について
山茶碗は平安時代末から室町時代
頃まで東海地方を中心に作られた
無釉の量産雑器です。
焼成した窯跡近くの山中で大量に
採取されることから「山茶碗」と総
称されています。
日本三大古窯のひとつである猿投
窯(愛知県)、その灰釉陶器から派
生しており、当初は施釉した山茶
碗もありました。
一方で、時代が下るごとに形や土
質が粗くなる傾向が見られるなど、
平安から鎌倉、室町とそれぞれの
時代の空気感は異なります。
用途は木椀が当時の主流であった
こと、貴族や農民の家からも同じ
類いの山茶碗が発掘されているこ
となどから、食器としては使用さ
れず、食に関連する道具だったと
考えられています。
ただ、いまのプロダクトにはあまり
ない形、かつ使いやすい口の広さ
と深さ、重ね焼のためスタッキン
グも容易といった特徴があり、僕
はこれを食器として提案できたら
と考えています。

 

手掘りの穴窯、いわゆる完全地下式穴窯で
す。山の斜面を上に向けトンネルのように
掘り進め、下部を焚き口(二つ)、上部を排気
口(煙突)にしています。壁面は土肌むき出
し。全長は約3メートルですが、できればも
う少し長さが欲しい。写真の上側の穴も焚
き口で、上と下の両方の穴から薪をくべ、空
気を送ります。作品を出し入れは大きな穴
の方から行います。

 

■展示風景