■酔う唐津Ⅳ「岡本作礼」展
2025年5月31日(土)~6月8日(日)
*6月5日(木)はお休み
営業時間 11時~18時
作家在廊日(予定) 5月31日(土)、6月1日(日)
個人作家の仕事は何かと幅広いものです。
個展では毎回新しい作品が求められる半面、
人気の作品はリピートして作ることもあります。
同じサイズ、同様の焼き肌で必要数に応じて
作ることが求められるのですが、これは至難技。
土や釉薬はよほど大量に確保していなければ、
いつも同じように出来るとは限りませんし、
窯焚きも異なるので細かな調整が必要で難しい。
そんな注文の仕事もサラリとこなせるのが
岡本作礼さんの凄いところ。
料理屋さんからの支持が厚い所以でもあります。
新たな分野に挑みつつ、継続的な仕事もできる。
陶芸家としての器の大きさが異なるのです。
店主
おかもと さくれい
Okamoto Sakurei
1958年 佐賀県唐津市生まれ
1978年 中里重利氏に師事
1989年 作礼山に工房設立
1999年 能登島ガラス工房にて
パート・ド・ヴェールを習得
2008年 野村美術館(京都)にて個展
他、個展多数
現在、佐賀大学非常勤講師、佐賀県陶芸協会会員
日本で初めて磁器が焼かれた窯のひとつに、
有田の天狗谷(1630〜1660年)という窯があります。
その物原には白磁、染付、唐津焼に混じって青瓷の陶片が出てきます。
高麗青磁を思わせる、透き通った美しい緑色は、
ずっと私の心の中に残っていました。
今回、当時の陶工たちに思いを馳せて素地に朝鮮カオリンを用い、
普段使っている絵唐津の釉薬を掛けてみました。
そうして生まれたのが翠青唐津です。
いまは、この古唐津の延長線上にある青瓷に夢中です。
岡本作礼
■展示風景